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AWS導入の成功事例から学ぶ3つの原則|事例紹介・導入のメリット・パートナーの選び方まで

国内のPaaS/IaaS市場でのシェア率が高いAWSですが、「期待したほどのコスト削減効果がなかった」「運用が複雑で手に負えない」といった失敗談も耳にします。その多機能さゆえ、「どこから手をつければいいのか」「自社に合うサービスがわからない」と悩んでいる担当者も少なくありません。

本記事では、AWS導入を成功に導くための普遍的な原則や、具体的なメリットを実例とともにわかりやすく解説し、導入を検討する際の不安や迷いを解消します。

目次

AWS導入を成功に導く3つの原則

多くの企業が陥りがちな失敗を避け、投資対効果を最大化するためには、明確な目的設定・最適なサービス選定・運用体制の計画という3つの原則に従うことが重要です。この章では、それぞれの詳細を見ていきましょう。

AWSの投資対効果を最大化するためには、明確な目的設定・最適なサービス選定・運用体制の計画という3つの原則に従うことが重要
投資対効果を最大化する3つの原則

導入目的を明確にし、スモールスタートを意識する

AWS導入の第一歩は、「何を達成したいか」という目的を具体的に定義することです。コスト削減、DX推進、BCP対策など、達成したいゴールに応じて選ぶべきサービスや導入計画は大きく異なります。

そのため、関係者間で明確なゴールを共有することが欠かせません。導入の目的が定まったら、非基幹システムなどリスクの少ない領域からスモールスタートすることにより、小さな失敗を学びに変えながら知見を積み上げられます。

自社に合ったサービスを選定し、コストを最適化する

AWSには300を超える多様なサービスがあり(2026年5月時点)、自社の目的やシステム要件に合ったサービス選定が導入の成否を分けます。

ただ安価なサービスを選ぶだけではなく、オートスケーリングやサーバーレスアーキテクチャの活用により「使った分だけ支払う」モデルを最大限に活かすことがコスト最適化の鍵となります。

購入オプションのSavings Plans/リザーブドインスタンス/スポットインスタンスの活用、適切なサイズ選定、リソースの停止・削除管理、タグやアカウント分離など細やかな対応も不可欠です。

導入後の運用体制まで見据えて計画する

導入段階から「誰が」「何を」「どのように」監視・運用するのか、セキュリティインシデント時の対応フローまで具体的に計画しておくことが不可欠です。

社内に専門チームを設置しノウハウを蓄積したり、運用トラブルから改善アイデアを生み出す文化を定着させたりすることが重要です。自社での運用が難しい場合には、専門企業へのアウトソーシングも選択肢となります。

AWS導入の事例からみる5つのメリット

多くの企業がAWS導入を決断した背景には、単なるクラウド化だけでなく、経営や事業継続に直結するメリットの存在があります。この章では、導入企業が実感する5つのメリットについて紹介します。

サーバーの購入・維持コストを大幅に削減できる

オンプレミスで求められるサーバー本体や設置スペース、データセンターの賃料はもちろん、電気代や空調などの維持コストもAWS導入によって削減可能です。

AWSは従量課金制のため、利用した分しか費用が発生せず、無駄な出費を排除できることから、創出した資源はコア業務へ再投資しやすくなります。

アクセス数の増減に合わせてリソースを自動調整できる

Webサービスやアプリのアクセス数は突発的な増減が起こることが多いといえますが、AWSのオートスケーリング機能を使えばアクセス負荷やCPU利用率、レスポンス遅延に応じてリソースを自動的に増減できます。

それにより、ピーク時の安定性維持と、閑散時のコスト抑制が両立できる運用を実現することが可能です。

AIやデータ分析など最新技術をすぐにビジネスへ活用できる

「Amazon SageMaker」などのAI・機械学習や、「Amazon Redshift」などのデータ分析サービスは、インフラの構築が不要で誰でも迅速に高度な技術を活用できる可能性があります。

設計や要件、データ量、運用体制によってコストや性能は変動しますが、必要な最新リソースに素早くアクセスできる点は大きなメリットです。

国際基準のセキュリティで会社の情報資産を安全に保護できる

AWSはISO 27001やPCI DSSなどの第三者評価に対応(サービス/リージョン範囲はプログラム毎に異なる)しており、24時間365日体制でインフラを監視・保護しています。高度なセキュリティ環境を自前で構築するよりも、AWSを活用することによって手軽で強固な環境を構築できます。

ただし、サービスやリージョンごとに適用範囲が異なること、利用者側にも責任共有モデルに基づく設定と運用が求められる点には留意しましょう。

災害や障害発生時でもサービスを停止させずに事業を継続できる

AWSはグローバル拠点のデータセンター(アベイラビリティゾーン)でシステムを冗長化できるため、一カ所で障害が起きても他拠点でサービスを継続できます。顧客や取引先への影響を最小化し、BCP対策の一環として企業の信頼や継続性を高める設計が可能です。

これらを活用するためには、構成や設計・運用を工夫する必要がありますが、上手に活用すれば最大限の安心が備わります。

AWS導入事例【業界別】|製造・金融など3社の課題解決ストーリー

AWS導入に成功した企業は、課題に対してAWSの多様なサービスや拡張性を活用し、具体的な成果を生み出しています。この章では製造、金融、小売りの主要3社の事例をもとに、AWS導入による具体的な変化を見ていきましょう。

【製造業】株式会社富士通ゼネラル:IoTプラットフォームの接続台数を250%拡大

株式会社富士通ゼネラルはグローバル展開するIoT技術を活用したエアコンの遠隔管理において、接続デバイスの増加とシステムの信頼性維持が課題でした。
顧客に安定した遠隔操作サービスを提供するためには、大量のデバイスを接続できる信頼性と拡張性を備えたIoT基盤が不可欠な状況でした。

そこで、AWS IoT Coreなどのマネージドサービスによって柔軟で拡張性の高いIoT基盤を構築し、スマートエアコンの接続台数を250%拡大することに成功しています。

【金融業】住信SBIネット銀行:約30%の運用コスト削減見込み

住信SBIネット銀行株式会社は2028年の本格稼働開始に向け、勘定系システムのAWS移行プロジェクトに取り組んでいます。新たな金融サービス基盤において、拡張性と効率性の両立を目指した一大プロジェクトです。

3,000万口座以上の膨大なデータを扱いながらも、約30%の運用コスト削減を見込めるなど大きな成果が期待されています。AWSの多様なサービスと自動化機能を活用し、開発スピード・市場対応力も飛躍的に向上しています。

【小売業】株式会社ヤオコー:データ基盤内製化による店舗運営の効率化

関東地方でスーパーマーケットを展開する株式会社ヤオコーは、システムのサイロ化やベンダー依存によるデータ活用の遅れが課題でした。サイロ化によって全社横断でのデータ活用や迅速なサービス開発が困難だったという状況です。

そこで、AWS上に統合データ基盤を構築し、データ活用基盤の内製化を推進することにより、業務は大きく変革しました。リアルタイムな売上・顧客データの分析が可能となり、発注精度の向上や販促施策の最適化など、店舗運営の質を高めています。

AWS導入事例【CloudCREW byGMO】|年間2,000万円のコスト削減を達成

AWSパートナーであるCloudCREW byGMO(以降、CloudCREW)」は、技術や体制面で課題を抱えるクライアント企業に対し、ノウハウやサービスを提供して大きな成果を実現しています。どのように課題を解決し成果に結びつけたのか、3つの事例を紹介します。

湘南技術センター株式会社さま:1年がかりの導入を5カ月に短縮、コストも大幅削減

湘南技術センター株式会社さまは、初めてのAWS構築ということもあり、知見不足によるプロジェクトの長期化とコスト増を懸念されていました。

そこで、CloudCREWがインフラ構築支援から携わった結果、通常1年近くかかると見込んでいた導入期間をわずか5カ月で完了できています。

さらに、マネージドサービスの活用により保守コストを想定の20%まで圧縮した結果、年間約2,000万円のコスト削減も達成しています。

株式会社パムさま:AWSのコストを最大30%削減し、セキュリティも強化

たびらい」などの旅行予約サイトを運営する株式会社パムさまは、オンプレミスからAWSへ移行後、トラフィック増加にともなうコスト増大と、運用保守の内製化による負担に課題を感じていました。

そこで、CloudCREWにご相談いただいた結果、AWS利用料を定価から大幅に割り引くことで月間20~30%のコスト削減を実現しました。

さらに、浮いたコストをセキュリティ強化へ再投資し、専門家による監視・運用体制を構築したことで、海外からの不正アクセス時も迅速に対応できる強固なインフラを手に入れています。

株式会社Arentさま:自社運用と比べて80%のリソース削減、最適なAWS利用料を実現

株式会社Arentさまは、新サービスの「Lightning BIM ファミリ管理」のリリースにともない、高品質・低コストの運用保守体制を求めていました。AWS環境の監視・運用保守における品質・コスト・納期(QCD)が主な課題です。

そこで、CloudCREWにインフラ運用を委託していただき、リリース予定日から逆算して監視・保守体制を設計し、1カ月で実現しました。専門スタッフをアプリ開発に集中させつつ、自社運用と比較して約80%のリソース削減と最適な利用料を実現しています。

AWS導入サポート企業を選定する際の6つのチェックリスト

テクノロジーが進化し続ける現代において、AWS導入の成否は、信頼できるサポート企業(AWSパートナー)の選定にかかっているといっても過言ではありません。AWS導入を手掛けるサポート企業選定時の6つの重要なチェックリストを紹介します。

自社の課題解決に直結する実績や知見を持っているか

サポート企業選定において最初に確認すべき点は、自社が属する業界や抱える課題に類似した課題解決の実績が豊富にあるかということです。業界特有の規制や商習慣への理解が深いサポート企業であれば、より的確な提案や迅速な課題解決が期待できるでしょう。

企業の導入事例を調べ、自社と似た課題に対してどのような成果を出したのか、具体的な数値やエピソードを通じて確認することが重要です。

AWS認定資格者が在籍し、技術力が担保されているか

サポート企業の技術力を客観的に評価する指標として、AWS認定資格の保有者の有無は重要な判断材料となります。

また、AWSパートナーネットワーク(APN)におけるパートナーティア(セレクト、アドバンスト、最上位のプレミア)も、信頼性の高い基準です。これらの情報を参考に、サポート企業の技術力が確かなものであるかを見極める必要があります。

企画から設計、構築、運用まで一貫してサポート可能か

AWSの導入は、企画や要件定義から設計・構築、継続的な運用・保守まで長期にわたるプロジェクトです。各フェーズで担当ベンダーが異なると、情報連携が漏れたり責任の所在が曖昧になったりするリスクをともないます。

そのため、企画段階から運用まで一貫して支援してくれるサポート企業を選ぶことがおすすめです。システム全体を俯瞰した最適な提案を受けられるため、プロジェクトを円滑に進行できます。

24時間365日の監視・運用など、導入後のサポート体制は万全か

システムの安定稼働には導入後の運用フェーズが重要であり、万が一の障害発生時には迅速に対応できる体制が求められます。

24時間365日の監視体制を整え、インシデント発生時に速やかな原因特定と復旧対応を行えるサポートがあるかは必須のチェックポイントです。

定期的なレポート提出や改善提案といった、予防保守の観点から継続的な支援が受けられるサポート企業が理想的といえるでしょう。

コスト最適化の提案など、継続的な改善を支援してくれるか

AWSは従量課金制のため、設定や運用方法を誤ると予期せぬ高額請求につながる可能性があります。信頼できるサポート企業は、定期的にAWSの利用状況を分析し、無用なリソースの停止、あるいはコスト効率の高いサービスへの移行を提案してくれます。

常にコストを最適化し、継続的な改善を実現するためにも、このような提案をしてくれるサポート企業を選ぶことが重要です。

サポート企業のカルチャーや担当者との相性は良いか

プロジェクトを成功に導くためには、技術力やサービス内容だけでなく、円滑なコミュニケーションが不可欠です。

サポート企業のカルチャーが自社の方針と合致しているか、また担当者が課題や要望を真摯に受け止め、先を見据えた提案をしてくれるかといった「相性」も重要な選定基準となります。

長期的な関係を築くためには、信頼できる担当者との出会いが欠かせません。これはプロジェクトの成否を 左右する重要な要素の一つです。

AWS導入・運用の課題解決なら「CloudCREW」の無料相談会へ

「自社の要件に合わせてAWSの提案をしてほしい」「AWSの構成や運用方法を最適化したい」といった具体的なご要望をお持ちの場合には、専門家への相談が課題解決の近道です。

AWS公認のAWSパートナーであるCloudCREWが開催する「AWS相談会」では、AWSの導入や運用に関する法人向けの無料相談会を毎週実施しています。

この相談会では、CloudCREWの専門スタッフに直接相談できるため、技術的な疑問やコストに関する悩みなどを具体的に解消することが可能です。

相談形式は、東京会場での対面のほか、電話やZoomによるオンラインでの個別相談も選択できるため、場所を問わず気軽に参加できます。AWSの導入や運用に関して課題を抱えているご担当者さまは、一度利用を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

AWSはコストの削減や機敏性の向上など多くの利点を企業にもたらします。その恩恵を最大限に受けるためには、目的の明確化、スモールスタート、運用体制の計画が不可欠です。紹介した成功事例のように、これらの原則を実践することによって、企業は具体的な成果を上げています。

また、自社の課題解決に直結する実績を持った、信頼できるサポート企業を選定することが、プロジェクト成功の近道となります。この記事で紹介したポイントやチェックリストを参考に、ぜひAWSの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

当記事の監修

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が運営するCloudCREW byGMOでご紹介する記事は、AWSなど主要クラウドの認定資格を有するエンジニアによって監修されています。

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