導入事例

AWS Partner Advanced Tier Services

公開日:

最大30%のコストを削減し、
浮いたコストをクラウド運用とセキュリティ強化へ。
クラウド化のメリットを最大限享受するため、マネージドクラウドを選定 AWS利用料の削減、障害発生時の迅速な対応、AWSパートナーのサポートが決め手に。
高まるインバウンド需要の波に乗るためのクラウド活用

Case study

株式会社パム 公式サイト


株式会社パム

業種
宿泊旅行業
本社所在地
〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地2-3-10 RBCメディアセンタービル7F
公式サイト
https://www.pam.co.jp/
サービス名
旅行予約サイト「たびらい」
https://www.tabirai.net/
ソリューション
  • 旅行予約サイトやメディアの運営
  • AWS
  • AWS請求代行
  • マネージクラウド for AWS
  • コスト削減

国内外から多くの観光客が訪れる沖縄県那覇市に本社を置き、現地ならではの情報を発信するメディアや旅行予約サイトを運営する株式会社パムさま。同社では、自社で内製したメディアや旅行予約サイトをクラウド環境のAWS上に構築しています。
以前はオンプレミス環境に構築していたものの、コスト削減を目的にAWSによるクラウド環境へ移行。さらなるコスト削減を求め、この度はCloudCREWのマネージドクラウド for AWSと、AWS請求代行サービスをご契約いただきました。
今回のお取り組みのキーパーソンに、 CloudCREWのマネージドクラウド for AWSとAWS請求代行サービスを導入いただいた背景と、取り組みで得られた成果についてお聞きしました。

AWS請求代行サービスを評価した理由
Reason to value CloudCREW

  • クラウド運用のコストを削減できる
  • AWSの安定稼働を支援するサービスが揃っている
  • AWSが公認する、必要な技術を備えたパートナーであり、実績が豊富

解決された課題
What CloudCREW resolved

  • AWS利用料を最大30%削減し、浮いたコストをセキュリティ対策へ
  • 障害発生時の迅速な通知で即座に対応できるように
  • いつでも相談できるパートナーを得たことで、安心してAWSを運用できるように

インタビュー
Interview

インタビュイー紹介

株式会社パム
システム統括チーム システム開発ユニット
古謝 力(こじゃ ちから)氏
ほぼすべてのサービスを内製している同社において、各サービスの事業部側から上がってくるWebサイトの改修や設定の更新、データメンテナンスといった要望に日々対応しながらAWSの保守運用を担っている。

インタビュイーの所属、肩書などは取材当時のものです(2024年5月時点)。

コスト削減を目的にオンプレからクラウドへ。
しかし、移行後に運用コストが上昇し、クラウド化のメリットが薄れていた

―現在運営されている貴社サービスと、クラウド環境へ移行した背景についてお聞かせください。

弊社では現在、“ローカル旅行”に出会える現地発信の旅行予約サイト「たびらい」や訪日外国人向け旅行サイト「Tabirai Japan(旅來網)」、沖縄県民向けのおでかけ応援サービス「ちゅらとく」、そして全国各地の温泉宿予約サイト「温泉パラダイス鹿児島・静岡・信州」を運営しています。

AWSのクラウド環境に移行したのは2018年11月頃で、以前はオンプレサーバー上に構築していました。そこからクラウド環境へ移行するきっかけとなった最も大きな理由が、オンプレサーバーの老朽化です。老朽化によって、ディスクのエラーやネットワーク機器の通信エラーといった障害が頻発に発生するようになり、復旧までサービス提供を一時中断しなければならない事態になることも珍しくありませんでした。

当初は新しいオンプレサーバーへの移行も検討しましたが、沖縄県内に在庫がなければ県外から部品を輸送する手間と時間がかかり、イニシャルコストがさらなる負担になります。ランニングコストを考えても、部品を交換するにも同じく手間と時間がかかりますし、高額な保守運用サービスを契約する必要があります。

こうした背景に加えて将来的なサービス拡大を見据え、オンプレサーバーからAWSのクラウド環境への移行を決定しました。

―CloudCREWのマネージドクラウド for AWS、AWS請求代行サービスをご利用いただくに至った背景をお聞かせください。

新しいサービスやキャンペーンページを立ち上げるにあたって、インスタンス構築やデータベース、DNS、ロードバランサといった設定をもし外注する場合、外注コストがかかります。

また、観光の需給バランスに応じてキャンペーンページを立ち上げ、スムーズに進行するためにはアプリケーションだけでなく、インフラの保守運用まで内製でまかなうべきだと考えました。サービスページについても少しでも早くリリースすることができれば、それだけお客さまの声やフィードバックを受けて改善することができ、思ったほど伸びなければいち早くクローズの判断を下せます。

クラウド化によるメリットを最大化するため、低コストで監視・運用保守サービスをお願いでき、加えて内製化を実現するためにAWSの知見を持つパートナーを探すことになりました。

第一にコスト削減を評価。
AWSの専門家であること、過去の取り組み実績が豊富な点が決め手に

―AWS運用におけるパートナーを比較検討する際に、どのような要素を重視しましたか。

当時はGMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社(以下、GMO-GSHD社)を含む3社のサービスで比較検討しました。いくつか抱えていた課題の中で、特にクラウド運用にかかっていたコストの削減を重視してサービスを探していく中で出会ったのが、GMO-GSHD社が提供するAWS請求代行サービスでした。

AWS利用料を円建て請求書払いできるサービスですが、弊社にとって特に魅力的だったのがAWS利用料の定価に対する割引率の高さです。ありがたいことにAWS環境に移行して以降、弊社サービスへのトラフィックが日に日に増加しており、それに比例してAWS利用料も右肩上がりに増加していたため、まずはコスト削減を実現したいと考えました。

また、AWSの安定稼働を支援していただける、監視や保守運用をお任せできるサービスも検討しました。その際に重視したのは、AWSが公認する、必要な技術を備えたパートナーであること、過去の取り組み実績が豊富であることです。

AWS利用料を抑えつつも、AWSの安定稼働と将来的な事業拡大に向けたさらなるAWS活用を実現するため、GMO-GSHD社が提供するマネージドクラウド for AWSとAWS請求代行サービスをご依頼することになりました。

毎月の定例でレポーティング。サイバー攻撃に対しては迅速な対応も

―CloudCREWのマネージドクラウド for AWS、AWS請求代行サービスのご活用はどのように進行しましたか。

契約した2つのサービスは順調に導入することができ、各種設定に1ヶ月はかからず、実際の作業は1〜2週間ほどだったと記憶しています。現在契約している1つのAWSアカウント内に、実際のサービス以外にもテスト用環境など、およそ40のインスタンスを立ち上げています。

マネージドクラウド for AWSのサービスの一環で現在も毎月1回の定例会を実施し、そこでトラブルやセキュリティについてのレポートを共有いただいていますが、毎回大きなトラブルもなく進行できています。

―CloudCREWのマネージドクラウド for AWSによる監視・保守運用業務で、特に印象に残っているエピソードをお聞かせください。

毎月の定例会で、セキュリティに関わる課題や漠然とした悩みをヒアリングいただき、その内容にあったご提案を複数いただいたことが印象的です。実際、2024年2月頃に海外からの不正アクセスが大量に発生するサイバー攻撃を受けたことがありました。その際には迅速にご対応いただけたおかげで、大きなインシデントまでには至りませんでした。

旅行予約サイトは多くのお客さまの個人情報をお預かりするサービスのため、マネージドクラウド for AWSによるセキュリティ強化は必要不可欠だと感じています。

月あたり最大30%のコストを削減し、浮いたコストはセキュリティ強化へ。
安心してAWSを運用できる環境を実現

―今回のお取り組みで得られた成果をお聞かせください。

まず、AWS請求代行サービスによってAWS利用料のコストを大きく抑えることができ、取り組み当初に抱えていた最も大きな課題を解決できています。具体的には、以前と比べて月間20〜30%のコストダウンを実現している計算です。

浮いたコストはマネージドクラウド for AWSの費用、つまりクラウド運用とセキュリティ強化に回すことができ、より安定したクラウド運用の体制を実現しました。先ほど挙げた定例会の実施だけでなく、障害発生時には迅速にアラートを通知いただけるため、弊社側も即座に対応できるようになりました。

現在はサーバーの使用率、つまりCPU使用率が急上昇したタイミングや、サービス死活を主に監視いただいており、障害発生時には事前に取り決めた監視内容に沿ってメールやSlackで連絡いただいています。さらに、その障害が自然復旧しそうかどうかまで監視いただいており、自然復旧が難しいと判断した場合には、最終的に電話で連絡をいただくという流れです。

―今回のお取り組みで、貴社事業にどのような変化がありましたか。

最も大きな変化は、AWSを内製で運用するにあたって、AWSに関する疑問や気になることがあればいつでも相談できるパートナーを得られたこと、そして安心してAWSを運用できるようになったことですね。社内で変更したAWSの設定が正しく動いているのかを確認していただいたり、問題がある場合にはその原因を特定していただいたりと、とても助かっています。自社のエンジニアが実際の作業をしつつ、バックにAWSの専門家がいる環境は頼もしいです。

高まるインバウンド需要を受け止めるため、さらなるクラウド活用とセキュリティ強化を

―今後の展望をお聞かせください。

まず、脆弱性診断を含めセキュリティ対策には取り組んでいく必要があると感じています。その他にも、新型コロナウイルスの感染拡大がようやく落ち着き、今後さらに高まるインバウンド需要をしっかり受け止めるためにも、増加するトラフィックに耐えられるクラウド環境が求められます。

弊社ではすでに「Tabirai Japan」という訪日外国人向け旅行サイトを運営していますが、さらなる多言語展開や情報発信の強化にも取り組んでいきたいと考えています。

―今回導入いただいたマネージドクラウド for AWS、AWS請求代行サービスは、どのような企業におすすめできるでしょうか。

弊社のようなITサービスを運営する中小企業かつ、AWS運用を内製化している企業は実際に運用していく中で「自分たちは本当に適切な設定や構築ができているのだろうか」と不安に感じることがあると思います。そうした不安を解消するには、AWSの専門家によるサポートを受け、何か起きたときにはセキュリティ対策や保守運用業務をすぐに依頼できる体制を構築しておくべきです。

GMO-GSHD社の強みは一気通貫してご相談できることだと思いますので、少しでもAWS運用に悩みや不安を感じていたら、まずは相談だけでもしてみてはいかがでしょうか。

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