導入事例
公開日:
1年かかるAWS導入プロジェクトを5ヶ月で実現し、
年間2,000万円のコストを削減。
クラウド活用のメリットは、ユーザファーストのシステムを構築できるように
明確な料金・プラン、担当者のコミュニケーションと親身な対応がポイント。
お客さまのオンプレミス環境をクラウド化
Case study
湘南技術センター株式会社
- 業種
- ITサービス業
- 本社所在地
- 〒220-0023 神奈川県横浜市西区平沼一丁目2番24号
横浜NTビル3F - 公式サイト
- https://www.shonan-gijyutsuc.co.jp/
- ソリューション
-
- エンジニアリングサービス
- システムインテグレーション
- 環境エネルギー
- 教育/開発
- AWS移行
- AWS監視・運用
- マネージドクラウド for AWS
2024年に創業50周年を迎え、さまざまな装置設計開発の支援やソフトウェア開発、電機・制御設計といったエンジニアリングサービスやシステムインテグレーションの事業を展開する湘南技術センター株式会社さま。システム開発を手掛ける同社では、今回の取り組みでお客さまからの要望を受け、初めてAWS環境の構築、提供によるクラウド活用支援を実施しました。その際にAWS構築と24時間365日の運用保守体制を求め、この度はCloudCREWのマネージドクラウド
for AWSをご契約いただきました。
今回のお取り組みのキーパーソンにCloudCREWのマネージドクラウド for AWSを導入いただいた背景と、取り組みで得られた成果についてお聞きしました。
CloudCREWを評価した理由
Reason to value CloudCREW
- サービスごとに料金が決められ、料金・プランが明確であること
- コミュニケーションがスムーズでタイムラグがあまり発生しないこと
- 他のパートナー企業と比べても、最も親身な対応だったと感じたこと
解決された課題
What CloudCREW resolved
- プロジェクト開発期間を1年から5か月に短縮
- 障害復旧目標時間が4時間から1時間に短縮
- AWS運用保守のコストを想定の20%である年間2,000万円のコスト削減を実現
インタビュー
Interview
インタビュイー紹介
- 湘南技術センター株式会社
デジタルソリューション開発部 部長
佐藤 俊也(さとう としや)氏 - 同社のメイン事業である製造向けのエンジニアリングサービスを提供する、主に製造業のお客さまを対象に、40年近くも前からインテグレーション事業を展開している。また近年ではシステム開発、インフラ構築を主軸にお客さまのDXや業務効率化にも力を入れている。
※インタビュイーの所属、肩書などは取材当時のものです(2024年11月時点)。
市場の変化を受け、企業方針にあわせた運用コストやリソースを柔軟に調整したかった
―クラウド活用について、どのようなメリットがあるとお考えでしょうか。
「ユーザファーストのシステムを構築できること」に尽きると考えています。弊社がITシステムのインテグレーション事業に取り組むようになったのは40年近くも前になるのですが、当時は高額なパソコンやワークステーションを購入し、運用保守ではデータセンターの裏側で人が手を動かしながらなんとか維持していたのです。そのため、どうしても予算や仕様でお客さまの希望には沿えないケースも発生しました。
そこへ安定稼働が見込めるクラウドサービスプラットフォームが登場し、柔軟にサーバーやストレージ、データベースを構築できるようになり、よりユーザーファーストのシステムを提供できる時代になりました。またオンプレミスよりも初期導入コストを抑えられることは、その他の領域やシステムにコストを割り振れるようになるため、さらにお客さまが求める環境を実現しやすくなっています。
―今回の取り組みでは、なぜお客さまはAWS環境の構築に取り組まれることになったのでしょうか。
今回弊社でAWS環境の構築を支援させていただいたお客さまは、複数の大型店舗を展開している小売業の企業です。取り組みの背景にはまず、インターネット通販などの消費動向変化で厳しさが増す中、コロナ禍以降に大型店舗への客足が遠のき、業態再編が急務となっていました。こうした外的要因の変化を受け、企業方針にあわせた運用コストやリソースを柔軟に調整できるクラウド環境が求められました。
また、お客さまがこれまで運用してきたオンプレミス環境に構築されたWindows Serverがちょうど期限切れになるタイミングだったことも背景のひとつです。弊社としては初めてのAWS環境の構築だったものの、日頃より社内のエンジニアがAWSのサービスには触れているため知識は持っており、理想とするAWS環境のイメージもできている状態でした。その他にもクラウド活用によって浮いたコストをどのような投資に回すことができるかといった、クラウド活用後の展開についてもご提案しています。
サービスごとに料金が明示されている点を評価。
担当の親身な対応に対して安心して導入を決めることができた。
―CloudCREWのマネージドクラウド for AWSをご利用いただくに至った背景をお聞かせください。
クラウド環境は構築フェーズはもちろん、構築後の運用保守も重要です。本件のプロジェクトでは企画や提案に時間を多く割いてしまった関係で、運用保守に関しては課題解決力があり、タイトなスケジュールでもコントロールできるパートナー企業を必要としました。
また、24時間365日の運用保守体制は資本力がある企業のサービスでなければなかなか実現できませんし、お客さまに安心していただくためにも最適な判断だったと思います。
―他社のマネージドサービスと比較し、CloudCREWのマネージドクラウド for AWSを採用いただいた理由をお聞かせください。
お客さまに運用保守のコストをしっかり説明するためにも、料金・プランが明確であることは重要な要素でした。マネージドクラウド for AWSはプラン全体のざっくりした料金を提示してくるのではなく、細かいプランごとに料金が設定されている点が高評価です。
また、今回のプロジェクトではパートナー企業さんとお客さまの間に弊社が存在しているため、全体のコミュニケーションを円滑にし、スムーズにプロジェクトを進行していくためには、パートナー企業さんからのコミュニケーションがスムーズでタイムラグがあまり発生しないことが求められました。
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社(以下、GMO-GSHD社)の営業、エンジニアの担当の方はスムーズにコミュニケーションいただいただけでなく、他に比較検討していたパートナー企業と比べても最も親身になっていただいたと感じています。たとえば、私たちからざっくりと課題感や困りごとを伝えると、そこに対する解決策や代替案を提示していただけました。
こうした要素はお客さまのAWS環境の構築、運用保守を安定させるだけでなく、お客さまの担当の方に安心していただくためにも重要でした。その結果、比較検討を経てGMO-GSHD社のマネージドクラウド for AWSを採用することになりました。
担当エンジニアのサポートを高く評価。
既存ベンダーさんとの打ち合わせにも参加
―CloudCREWのマネージドクラウド for AWSのご活用はどのように進行しましたか。
2024年3月に契約を結び、7月にはAWS環境の構築が完了、そこからお客さまへのAWS環境の提供がスタートしました。このスケジュールは当初の予定通りスムーズに進行しています。お客さまのご都合でGMO-GSHD社への指示や情報共有が遅れることが多々あったのですが、根気強くお待ちいただきありがたかったです。
今回の取り組みでは、お客さまが保有する商品や販売履歴、顧客の管理基盤、贈答用のギフト情報、決済情報などのデータを外部とやり取りするマルチコネクションサーバーに加え、データセンターで集中管理していた社内認証サーバーおよび基幹ネットワークの全てをクラウドに移行する事ができました。
特にエンジニアの担当の方がとても優秀でして、仕組みの構築や新しい技術のご提案だけでなく、時には以前のベンダーさまを交えたお打ち合わせの場にも同席いただきました。既存のベンダーさんから円滑に移行するためにさまざまな場面でサポートいただくことができています。
―今回のお取り組みで得られた成果をお聞かせください。
取り組み以前に検討していた他社サービスと比べ、GMO-GSHD社との取り組みはおよそ40%の開発期間を短縮することができています。つまり、本来は1年近くかかっていたプロジェクトをおよそ5ヶ月の開発期間に短縮することができた計算です。
この背景には、AWS環境の設計と構築を同時並行で進められたことが貢献しています。お客さまのニーズや希望に合わせて柔軟に開発を進行することができ、いわゆるアジャイル開発をインフラでも実現できました。本来、インフラの開発は着手前に仕様を定め、さまざまなシミュレーションを立てたうえで進行していきますが、お客さまへの説明と設計を弊社が、構築をGMO-GSHD社がそれぞれ役割分担したことによって、短期のデリバリーが可能になったのです。
2つ目の成果が、AWS環境構築後の障害回復力です。当初の要件では、サーバーが普及するまでの各項目のリカバリ(RTO:復旧時間目標)にだいたい4時間はかかると見積もっていましたが、AWS環境構築後に改めて検証してみると1時間くらいで回復できそうだとの結果が出ました。改めて、AWSを選定して正解だったと感じています。
3つ目の成果が、AWSの運用保守のコストを想定の20%、つまり年間で2,000万円のコストを削減できている計算です。マネージドクラウド for AWSのおかげでフールプルーフ(ヒューマンエラーによる重大な事故を防ぐ設計)を実現できており、現在の安定運用につながっています。
初めてのAWS環境構築を成功させた経験で、小売業や地元企業のクラウド活用に取り組みたい
―今後の展望をお聞かせください。
今回の取り組みは弊社として初めてのAWS環境の構築でした。現状では無事によい成果が得られている状態ですので、今回の経験を活かし、より多くの小売業や地元企業のクラウド活用に取り組んでいきたいと考えています。
ただ、IT人材の採用は今後の大きな課題です。弊社のメイン事業は製造系のエンジニアリングのためにIT領域に強いエンジニアが少なく、こうした課題を補っていただけるアライアンスパートナーとして、GMO-GSHD社とは引き続きお取り組みさせていただきたいと考えています。AWSやクラウド活用の専門的なノウハウや知識をGMO-GSHD社にお力添えいただき、私たちはお客さまの課題解決やニーズの汲み取りに取り組むことで、より多くの企業にクラウド活用のメリットを感じていただければと思います。
―今回ご活用いただいたマネージドクラウド for AWSは、どのような企業におすすめできるでしょうか。
AWSの導入支援から運用保守、サポート、セキュリティ対策まで、マネージドクラウド for AWSにはAWSを活用するために必要なサービスのすべてが網羅されています。そしてそのサービスを柔軟に組み替えることで、企業ごとの要件に最適なAWS環境を構築することが可能です。そして今回弊社がGMO-GSHD社を選定した理由でもありましたが、各サービスごとに明確に料金が設定されていることは高評価ですね。
「AWS活用に興味はあるものの、どのくらいの費用がかかるか不安だ」と足踏みをしている中小企業の情報システム部門の方にこそ、ぜひ一度GMO-GSHD社に相談してみてはいかがでしょうか。
AWSシステム構成図
AWS system configuration
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