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脆弱性診断の費用相場は?コストを抑えるポイントと失敗しない選び方

企業のシステムやサービスを安全に運用するためには、脆弱性診断が欠かせません。しかし、その費用相場はシステム規模や診断範囲によって大きく異なるため、「いくらかかるのか?」と悩む方も多いでしょう。本記事では、脆弱性診断に費用をかけるべき理由、費用相場、費用を抑えるポイントや無料ツールなど解説します。

目次

脆弱性診断に費用をかけるべき理由

脆弱性診断は、自社システムの潜在的なセキュリティリスクを早期に発見・対策するためには欠かせない取り組みです。不正アクセスやマルウェアなどのサイバー攻撃を未然に防ぐことにより、情報漏えいやサービス停止のリスクを低減し、結果的に大規模な損失やブランドイメージの低下を回避できます。

また、安全で安定したサービス運営を継続できることはもとより、インシデントが発生してしまった際の対応に比べてコストを大幅に抑えられます。脆弱性診断に初期投資として費用をかけることは、いわば将来の損害を未然に防ぐための先行投資であり、重要な経営判断といえるでしょう。

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脆弱性診断の費用相場

脆弱性診断の費用は、診断対象や規模、実施方法によって大きく異なります。例えば、小規模なWebアプリケーション診断であれば、数十万円程度で済む場合も多い傾向です。

一方で、中規模以上の複雑なシステムや、ネットワーク・サーバーまで含めた総合的な診断となると数百万円におよぶケースもあります。このように脆弱性診断の費用にはかなりの幅があるため、自社の状況に合った診断内容で概算を把握することが重要です。

脆弱性診断の費用に影響する要因

脆弱性診断の費用は、診断サービスを提供する企業や対象システムの特性によって大きく変動します。ここでは、費用に影響する主な要因を4つ挙げて解説します。

要因:診断範囲

脆弱性診断の費用は、診断対象とする範囲によって大きく変わります。主なポイントは以下の3点です。

要因理由
対象ドメイン数複数のWebサイトやサブドメインを含めて診断する場合、チェック項目が増えるため費用が高くなります。
画面数(ページ数)ページ数が多いと入力フォームなど機能ごとにテストが必要になり、作業量が増えるため費用も上がります。
機能の複雑さログイン認証や決済、機密情報の取り扱い、外部API連携などの複雑な機能は手動分析が必要になり、高度なスキルと時間が必要なため費用が大きくなります。

なお、診断を行う際には、必ず対象システムの権限者から事前に許可を得て、合意済みの範囲で実施しなければなりません。

AWS環境ではAcceptable Use Policyや脆弱性報告ポリシーに従う必要があり、DoS/DDoSやそのシミュレーションは許可されません。ただし、多くの対象サービスでは、一覧に記載の範囲で事前承認なしのペネトレーションテストが認められています。対象サービスに関する最新情報は、AWS 公式ドキュメントを参照してください。

要因:診断手法

脆弱性診断の費用は、どの診断手法を採用するかによっても大きく変動します。

要因理由
ツール診断中心既知のパターンに基づき、自動化されたスキャンツールを用いる方式。作業工数が少なく、比較的費用は低め。ただし、ツールで検出可能な範囲に限られるため、精度には限界があります。
手動診断中心専門家がシステムの特性を理解して手動で診断する方式。複雑な脆弱性やゼロデイの可能性も発見できるが、高度なスキルと時間が必要なため費用は高くなる。
ハイブリッド(組み合わせ型)自動ツールで広範囲をチェックしつつ、重要な箇所は手動で補完する方式。精度とコストのバランスが良く、多くの企業で採用されている。

それぞれ一長一短があるため、システムの重要度や予算に応じて最適な手法を選ぶことが重要です。

要因:レポート内容

提出されるレポートの内容と質によっても費用は変わります。発見された脆弱性の件数が多いほど、その確認や分析作業が増えて費用が高くなる場合が多い傾向です。また、脆弱性を再現する手順が詳細に記載されているレポートは、改善作業がしやすくなる分、レポート作成の工数が増加します。

単なる指摘にとどまらず、具体的な修正方法や対応の優先度を示す提案が含まれている場合、作業負荷が増えるため費用に反映される可能性が高くなります。

要因:再診断や報告会などのサポート有無

診断後のサポート体制も費用に影響する要因の一つです。例えば、発見された脆弱性を修正したあと、システムが安全になったことを確認するために「再診断」を実施する場合には、追加の作業工数が発生するため費用は高くなります。

また、診断結果や修正の必要性について、関係者にわかりやすく説明するための「報告会」を実施する場合には、その準備や運営にかかわる費用が上乗せされます。

修正方法に関する具体的なアドバイスや優先度の提案など、サポートが手厚いほど、そのコンサルティング的な価値がサービス費用に反映されやすいと考えておくことが必要です。

脆弱性診断の費用を抑えるためのポイント

脆弱性診断は重要な投資ですが、「可能なら費用を抑えたい」と考えている方は多いでしょう。しかし、単に安いサービスを選ぶのではなく、診断の品質を維持しながらコストを削減するためのポイントを押さえる必要があります。

ここでは、脆弱性診断を依頼する前に検討すべき具体的なコスト削減策について3つご紹介します。

診断範囲を絞る

脆弱性診断の費用は、基本的には診断する範囲が広いほど高くなります。そのため、すべてのページや機能を対象にするのではなく、診断範囲を戦略的に絞り込むことが有効です。

例えば、ログイン画面、会員情報管理画面、決済機能などユーザーの機密情報にかかわる画面や機能を優先的に診断対象としましょう。

一方で、公開情報のみのページや単純なお問い合わせフォームなど、業務上のリスクが低い画面は可能な限り除外することが賢明です。リクエスト数や作業工数を削減できるため、結果として費用を抑えられます。

自動ツール中心の診断を活用する

費用を抑えるためには、手動分析だけでなく、自動ツールを活用した診断を積極的に取り入れる手法が有効です。自動ツールは短時間で多数のページや機能をチェックできるため、作業工数を大幅に削減可能で、結果として費用を低く抑えられます。

例えば、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)といった定型的な脆弱性は、高い精度で自動検出が可能です。自動ツールで広範囲をカバーし、手動分析はリスクの高い箇所や複雑な機能のみに絞るようにすれば、コストを抑えつつ診断の精度を確保できます。

レポート内容やサポートは必要最小限にとどめる

費用を抑えるには、レポート内容や診断後のサポートを必要最低限に絞ることも有効な手段です。例えば、提出されるレポートを指摘事項と深刻度のみで簡潔にまとめたものに限定すれば、業者側のレポート作成工数を削減できます。

また、脆弱性修正後の再診断、関係者への報告会、具体的な改善提案といったサポートも必要なければ省略し、付帯費用をカットしても良いかもしれません。修正の優先度付けや具体的な対策案の検討を自社内で対応できる体制がある場合には、「発見」と「報告」のみを依頼し、そのほかのサポート費用を削減しましょう。

脆弱性診断には無料ツールもある

脆弱性診断には、無料で利用できるオープンソースやベンダー提供のツールもあります。自社で行う脆弱性の確認や、開発初期段階での簡易的なセキュリティチェックにはこれらの無料ツールが有効です。

しかし、無料ツールは診断できる範囲や精度が限定的な場合が多いです。特に複雑なシステムやロジックに潜む脆弱性が、高度な攻撃にどの程度耐えられるかを評価するには、不十分な面があります。重要なシステムや本番環境のリリース前には、無料ツールでの簡易チェックと有料診断による専門的なチェックを必要に応じて併用することを検討しましょう。

失敗しない脆弱性診断サービスの選び方

提供されている脆弱性診断のサービスはさまざまで、それぞれ費用や得意とする分野も異なります。費用対効果が高く、自社のセキュリティレベル向上に貢献するサービスを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、3つの視点から解説します。

診断方法・対象範囲を事前に明確化する

脆弱性診断の費用対効果を高めるには、「どの手法で」「どこまで」診断するかを事前に明確にしておくことが重要です。自動ツール中心の簡易診断にするのか、手動分析を含む詳細診断にするのかによって、得られる精度と費用は大きく変わります。

また、自動か手動かの二択ではなく、両者を組み合わせたハイブリッド診断という選択肢もあり、バランスを考慮する場合にはおすすめです。

いずれにしても、診断を依頼する前に対象のドメイン、ページ、機能の範囲を具体的に決定し、無駄な費用を抑えることが大切です。本当に必要な安全性を確保できるよう導入前に依頼先と十分なすり合わせを行いましょう。

依頼先の実績や認証を確認する

脆弱性診断を依頼する際は、その会社の実績や取得済みの認証について確認することも非常に重要です。実績豊富な会社は、多様なWebアプリケーションや業界特有の複雑なシステムに対する診断経験が豊富で、効率的かつ精度の高い診断が期待できます。

また、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証や、クレジットカード情報を取り扱うシステムに関するPCI DSS対応経験などの、実績も確認しましょう。これらがある場合には、セキュリティ水準や診断の信頼性が高いと判断できます。

過去の診断事例や得意分野をよく確認し、自社のシステムに最適な専門性を持つパートナーを選びましょう。

サポート体制を確認する

診断後のサポート体制も、サービスの費用対効果を左右する重要なチェックポイントです。具体的には、報告会での詳細な説明、具体的な改善提案、修正後の安全性を確認する再診断などの有無が挙げられます。

サポートが充実していれば、自社の開発・運用体制の負担が減るため、診断結果を実効性の高いものにできますが、サポートの手厚さに応じて費用は変動します。そのため、事前に必要なサポートの範囲を確認したうえで、その費用が予算に対して適切かを判断することが重要です。

脆弱性診断を依頼する際の注意点

脆弱性診断は一度きりで終わるものではなく、システムの更新や変化に合わせて継続的に実施する必要があります。そのため、単発の依頼だけではなく、長期的なセキュリティ戦略を見据えた視点が重要です。ここでは、コストや体制面において注意すべき点を解説します。

見積もり内容を明確にする

費用を抑えつつ必要な診断を受けるために、見積もり内容を事前にしっかり確認しましょう。チェックポイントは、主に3点です。

  • 対象となるドメインやページ、機能の範囲が明確か
  • 診断手法(自動ツール中心か手動分析を含むか)が記載されているか
  • リクエスト数や工数に応じた料金体系になっているか

これらを確認しておくことによって、追加費用が発生したり、必要な範囲が診断されなかったりするリスクを減らせます。特に、対象範囲と診断手法が明確であれば、提示された費用の妥当性を判断できます。依頼前には依頼相手と入念なすり合わせを行いましょう。

追加費用の条件を把握する

脆弱性診断を依頼する際には、見積もりに含まれない追加費用の条件について事前に確認しておくことが重要です。サービス内容によっては、脆弱性の修正後に実施する再診断、関係者への報告会、具体的な改善提案といったサポートに対して、別途追加料金が発生する場合があります。

これらの条件や料金体系を契約前にしっかり把握しておくことによって、診断完了後に想定外のコストが発生することを回避できるため、費用に見合った適切な診断サービスを受けられます。長期的な契約を前提とする場合には、特に継続的なコストについて明確にしておきましょう。

費用だけで判断しない

脆弱性診断サービスを選ぶ際には、費用の安さだけでは判断しないようにしましょう。一見すると安価な診断サービスはコストを抑えられるように見えます。しかし、実際には対象範囲が極端に狭かったり、経験豊富な専門家による手動分析が行われなかったりする場合があります。

安価な診断では、深刻な脆弱性を見逃すリスクが高まり、結果として大規模な事故にもつながりかねません。費用と診断の質・精度のバランスを意識し、自社にとって必要な安全性を確保できる脆弱性診断サービスを選びましょう。

また、診断を実施するまでの日数や、診断後のレポート提出にかかる期間など、事業者の対応スピードも費用と同様に重要な検討ポイントです。スケジュール面も確認したうえで、総合的に判断しましょう。

定期的な実施を踏まえた予算組みが必要

脆弱性診断は一度実施して終わりではなく、システムの更新や変化に合わせて継続的に実施することが重要です。システムやサービスは常に変化するため、前回の診断で問題がなくても、新たな脆弱性が生まれている可能性があります。

そのため、診断を依頼する際には単発の診断だけではなく、定期的な診断や長期的なセキュリティ対策の計画を踏まえて検討しましょう。継続実施を前提に契約内容や費用、報告形式を事前に確認しておけば、都度の煩雑な手続きや無駄な工数、予期せぬ追加費用の発生といった事態も避けられます。

CloudCREWのWebアプリケーション診断でクラウドの安全確認を

クラウド環境でWebアプリケーションを運用する企業にとって、セキュリティ対策は最優先事項です。AWSやGoogle Cloudなど、クラウドの特性を深く理解し、アプリケーションとインフラの両面から診断できるサービスが求められます。そこでおすすめのサービスが、CloudCREW byGMO(以降、CloudCREW)のWebアプリケーション診断です。

専門家による手動+自動のハイブリッド診断で“見逃さない”

CloudCREWでは、AWS、Google Cloud環境に精通したセキュリティエンジニアが診断を担当します。自動ツール診断で広範囲を効率的にチェックしつつ、経験豊富な専門家による手動診断を組み合わせて、網羅的に調査を実施します。

これにより、ツールだけでは検知が難しいアプリケーション仕様や、ビジネスロジックに潜む複雑な脆弱性も丁寧に見つけ出し、クラウドシステムの安全性を徹底的に強化することが可能です。

クラウド&サイバーセキュリティのプロがワンストップ支援

CloudCREWは、GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社との協業により、クラウドとサイバーセキュリティのプロフェッショナルが連携してサービスを提供しています。

これにより、脆弱性診断の実施から、発見された問題に対する対策の具体的な提案までワンストップで対応可能です。クラウドの特性を踏まえた実践的な改善支援で、診断後のセキュリティ強化を確実に進めることができます。

幅広い診断範囲とわかりやすい報告書

CloudCREWの診断では、最新の脆弱性からよくある脆弱性まで幅広い診断範囲からリスクを洗い出します。診断結果は、脆弱性の内容、再現手順、具体的な対策案を明確に記したわかりやすい報告書としてお届けするので安心です。

また、サービス停止や情報漏えいのような、緊急性の高いリスクが発見された場合には速報対応を実施し、お客さまのサービスを守るために迅速な対策を支援します。

診断後も安心の手厚いサポート体制

報告書の提出から1カ月はQAサポートが付くため、診断結果に関する疑問や修正方法についての質問に専門家が対応します。また、ご要望に応じて再診断や、脆弱性の修正を支援する技術サポートの依頼も可能です。

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攻撃者目線での疑似攻撃を行い、AWS、Google Cloud 上のWebアプリケーションに内在する脆弱性を調査します。診断実績10,500件以上と、確かな実績と経験に基づく高い技術力で、システムの脆弱性を洗い出します。

検出されたリスクの修正完了から、将来的なセキュリティを考慮した運用の最適化まで、お客さまのシステムを継続的に支援し、長期的な安全強化に貢献します。何から始めていいかわからない、要件がまだまとまっていないという段階でも伴走支援いたしますので、お気軽にご相談ください。

脆弱性診断の費用に関するよくある質問と回答

ここでは、脆弱性診断の費用に関してよく寄せられる質問をまとめました。診断の適切な頻度、費用対効果の考え方、費用を抑えるポイントなど、費用決定にかかわる具体的な疑問にお答えします。サービス検討の際に、ぜひ参考にしてください。

脆弱性診断の費用はどのくらいかかる?

脆弱性診断の費用は、診断対象のシステム規模や種類、診断範囲によって大きく変動します。例えば、小規模なWebサイトやアプリケーションに対する簡易診断であれば、数十万円から対応可能なケースも多い傾向です。

一方で、企業の基幹システムや、複雑なネットワーク・サーバーを含めた包括的な診断を実施する場合には、費用は数十万円から数百万円にのぼることもあります。また、診断内容の精度や、報告書の詳細レベルによっても費用が左右されます。

まずは自社の要件を明確にしたうえで、事前に複数の見積もりを取ることが重要です。

脆弱性診断は費用に見合う価値がある?

脆弱性診断は初期費用がかかりますが、情報漏えいやシステム停止といった重大なセキュリティリスクを未然に防ぐ効果があり、費用に十分見合う価値があるといえます。

特に企業や重要なサービスを運営している場合には、万が一の事故が発生した際の損害やブランド価値への影響は、診断費用を遥かに上回る可能性があります。

長期的な視点で見れば、適切な対策を講じることは事故対応コストの削減や安全な運用確保のための先行投資と考えるべきでしょう。

脆弱性診断の費用を抑える方法はある?

脆弱性診断の費用を抑える方法はいくつかあります。まず、診断対象を優先度の高いシステムや、ログイン・決済機能などの重要な部分に絞ることが有効です。範囲を限定することによって、診断にかかる工数やリクエスト数を削減できます。

また、診断依頼前に自社でセキュリティチェックや脆弱性の自動スキャンを行うことも効果的です。簡易的な問題や明らかな設定不備について事前に解消しておけば、業者側の作業工数を減らせます。

さらに、単発での依頼ではなく、パッケージ型の診断サービスや定期的な診断プランの利用もよいでしょう。費用を効率的に管理できるため、全体のコストを最適化することが可能です。

まとめ

本記事では、脆弱性診断の費用相場や、コストを抑えつつ品質を確保するためのポイント、失敗しない診断サービスの選び方について解説しました。

費用は診断範囲や手法に大きく左右されますが、重要なことは費用対効果です。自社システムのリスクレベルに応じて診断範囲を絞り、実績豊富なパートナーを選ぶことが、長期的なセキュリティ強化とコスト最適化につながります。CloudCREW byGMOといった専門性の高い事業者のサービスを活用し、安全なサービス運用を目指しましょう。

当記事の監修

GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が運営するCloudCREW byGMOでご紹介する記事は、AWSなど主要クラウドの認定資格を有するエンジニアによって監修されています。

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