導入事例

AWS Partner Advanced Tier Services

自社および顧客向けサービスの監視体制を一新、信頼高い運用体系を構築
煩雑だった監視・運用をMackerelで統一し一新。
トラブルの定量的な把握も可能になり、より信頼性がアップ

Case study

イグニション・ポイント フォース株式会社 公式サイト


イグニション・ポイント フォース株式会社

業種
情報通信業
本社所在地
〒150-0011 東京都渋谷区東1丁目32-12 渋谷プロパティータワー1F
公式サイト
https://www.ins.ignitionpoint-inc.com/
ソリューション
システムインテグレーション事業/プロフェッショナルリソース事業
  • AWS
  • AWS移行
  • AWS運用
  • 監視・運用
  • 運用効率化
  • コスト削減
  • AWS請求代行
  • マネージドクラウド for AWS
  • プレミアムサポート

イグニション・ポイント フォース株式会社さまは、システムインテグレーション事業とプロフェッショナルリソース事業を展開する企業。グループ親会社であるイグニション・ポイント株式会社さまは、新規事業やDXを中心としたコンサルティングを提供するコンサルティング事業、企業・アカデミア・行政と連携した新規事業を創発するイノベーション事業、そしてスタートアップ投資と投資先の成長を支援するインベストメント事業を展開しています。イグニション・ポイント フォース株式会社さまは、クライアントからの受託開発および各事業を支えるシステム開発業務や運用監視を担っています。今回は10を超えるシステム環境の運用、監視を統一し、より効率よく行うために、CloudCREW byGMO(以降、CloudCREW)に協力を依頼。プロジェクトの経緯と効果についてお聞きしました。

CloudCREWを評価した理由
Reason to value CloudCREW

  • 多くのシステム監視の短期立上、運用体制維持が可能
  • リーズナブルなコスト
  • AWSの運用開始後も改善提案がある点

解決された課題
What CloudCREW resolved

  • 多種多様なAWS監視・運用を一つのツールに統一
  • 24時間365日での高品質なAWS監視を実現
  • システム運用状況を横串で把握
  • 監視設計の棚卸しと再整備

インタビュー
Interview

インタビュイー紹介

イグニション・ポイント株式会社
イノベーション事業本部
スマートイノベーションユニット プリンシパル
陸田浩次(むつだ こうじ)氏
イグニション・ポイントグループで開発、運用するITシステム全体について、インフラ基盤の構築・管理、システム運用監視等の業務を統括。
グループのシステム全体の安定的な構築と稼働実現のため、各種ツール、ベンダの調査・選定・導入を主導する。
イグニション・ポイント株式会社
コンサルティング事業本部
スマートイノベーションユニット プリンシパル
高静(こう せい)氏
基盤保守部メンバーとして、イグニション・ポイントグループで開発、運用するITシステム全体の構築・管理・運用の実務を担う。
環境の詳細の設定作業だけでなく、ツールの導入・設定作業や、障害時の対応や運用など、幅広く対応を行う。

2022年10月現在、イグニション・ポイント フォース株式会社に在籍型出向。インタビュイーの所属、肩書などは取材当時のものです。

顧客環境や自社SaaSの急速拡大に見合う、監視や運用体制を目指して

―今回、CloudCREWに監視や運用を依頼することになった背景をお聞かせください。

陸田さま  イグニション・ポイントでは、コンサルティング事業に関連したシステム開発案件だけでなく、自社創発のDXサービス開発を行っています。創発サービスとしては、小売り事業者向けにコミュニケーション向上や業務の一元管理化を実現するDXサービスである「ショッパーズクラウド事業」や、フロント無人化やホテルブランディングなどホテルサービスのスマート化を推し進める「リゾートクラウド事業」などがあります。特に後者については、2022年7月に宮崎シーガイアさまとリゾートDXを目指す業務提携に合意するなど、業務が急速に拡大してきました。これらシステムの開発・運用を担うのがイグニション・ポイント フォースです。

グループ全体の業務拡大に伴い、システムの数も増えてきましたが、個別に構築してきたシステムも多く、監視や運用の環境が統一されておらず、煩雑化、属人化が進んでいました。またシステム負荷の増減にもフレキシブルに対応しなければいけないと考えました。最初は自社で対応しようと考えましたが、コロナ禍もありスタッフの確保を含めた体制の維持は難しく、監視や運用については、パートナーにお願いするという決断をしました。

―CloudCREWを選択した「理由」をお聞かせください。

陸田さま 拡大傾向にあった弊社の業務は、それだけでもボリュームは多く、複雑性・煩雑性は肥大化している状況でありました。そのため、監視や運用の環境に関するルールを決め、統一しなければなりません。載せ替えも含めて、パートナーとして一緒に組んで対応していただけるところ。そういったサービスを提供していただけるところは限られます。

細かい部分を見ると、監視用のツールをどうするか、それに伴うアラートの仕組みをどう設定するか、基盤を構成するAWSの機能が多数ある中で、環境の理解や設定をしていかなければなりません。われわれの方でも保守ドキュメント等と突き合わせながら相談させていただきたいですし、タスクがかなり多く、技術的にもしっかり応えてくれるところは、少ないと思います。

そこで、もともとお付き合いがあったパートナー企業とCloudCREWを候補にしました。その結果CloudCREWから、「マネージドクラウド for AWS」というサービスの提案を受け、大変リーズナブルだと感じ、依頼を決定しました。

システム環境は10以上あり、それを一気に変更する作業を短期間でやっていただける企業はあまりないと思います。それを、しっかり対応するというお返事いただけたのが理由の一つです。

監視・運用の委託に際して、こだわったのは運用の統一化

―実際にCloudCREWに依頼するときに、こだわった点はありましたか。

陸田さま 元々持っていた課題の解決が確実にできること。これについては、監視や運用の統一化を達成できたので解決できたと思っています。それと、この解決を短期間で行えるかに留意しました。言ってみれば、既にある文書や設計をもとに新たな環境を再設計するのですが、再設計してそれを文書化して、その文書化された設定を構築していく作業を、1、2カ月の短期間でやっていただかなければなりませんでした。このような依頼に対し、手厚いチームを組んで、しかもリーズナブルな価格で提供いただきました。相当の尽力をいただいたと思っています。

監視ツールは「Mackerel」に統一し、文書も整備することができましたので、「文書はこのように整理してください」とか「これがないと監視ができません」などの指示を開発メンバーへ指示できるようになりました。自社内で行っていると、「こんな感じで頼むよ」と、ルーズになりがちですが、外部のパートナーに依頼することにより、自社内においても管理を徹底できるようになりました。

CloudCREWと一緒に始めた監視・運用、そこで得られたメリット

―CloudCREWと始めた監視・運用作業において、感じたメリットはありますか。

高さま 初期に設計書などを作っていただき、実際運用が始まってからは定期的にアラート報告していただくなど、すべてのサポートに対してありがたいと思っています。以前、別の会社に監視を依頼していたときは、技術的な専門性があまり高くないメンバーからの報告が多かったのです。

私たちへの報告は本件に直接関わっているメンバーが技術者として対応してくれて、わかりやすい報告をいただけています。そして、こちらからの相談にも、しっかり回答をいただけています。以前は、「起こった事象だけから調査するのはつらいな……」と感じていたのですが、「このアラートが出ているので、おそらく○○が原因です」といった話ができるのは、システムの問題を調査する側としてはありがたいと思っています。

陸田さま 定量的に運用状況を把握できるようになったことが一番大きいと思っています。これまでは、監視の仕組みがバラバラで個別に運用状況の把握が必要でした。しかし今では全てのシステムを横串で確認できるようになり、週次の報告会で、アラートが全部で何件出ているかスタックしている問い合わせは何件かのように、全て数値かつ時系列でわかるようになりました。

経営陣とは、今まで「監視に少し課題がありますね」という話をしていたのですが、そういった会話は確実に減っています。また開発メンバーへ、監視レポートを提供するなど、監視状況をツールでビジュアル化して確認してもらっているので、問題があればすぐに伝わるようになりました。このことから、対応の優先度を判断しやすくなり、運営の改善がやりやすくなっています。

われわれが一定品質の監視体制を確保できている点は、親会社の営業担当が「われわれは運用監視を24時間365日実施して、お客さまを満足させられます」と、自信を持って提案できるメリットにもつながっています。

CloudCREWへの評価、正確な作業が生む高い信頼度

―CloudCREWから提案を受けたときから、今まで一緒に業務をされて感じた点をお聞かせください。

陸田さま 当初、監視環境の構築は、数が多くて大変だったと思うのですが、計画的に遅滞なく進めていただけたと思っています。定例の報告などから、正確な作業を心がけていただけていることも見てとれました。信頼度はとても高いと思いましたね。

監視が始まった後も、われわれの運用について、どうすれば良くなるかなど前向きに取り組んでいただけていると思っています。運用監視のコスト低減のために、「監視の仕方を変えてもいいですか?」とか「これはやらなくて良いのでは?」あるいは「このやり方のほうが効率良くなります」といった見直し案を、定例会などでいただいており、非常に助かっています。こうした提案をいただけると、われわれもお互いの負荷が減るような対応を心がけたいと考えますので、とても良い刺激になっています。

高さま 今までは、設計書と設定のメンテナンスがされていないこともあり、内容が異なっていることもありました。それを今回きれいに整理していただき、かつ設定を変更するときは、設計書も変更するルールも確立されましたので、安心感を強く感じています。当たり前かもしれませんが、一つひとつのプロセスの確実性が増しているところは、非常にありがたいです。

陸田さま 打ち合わせに関しても、現在の毎週の定例に加え、何か困ったことがあったらSlackですぐに問い合わせができますので、待たされるといったことは無くレスポンス良く対応いただいています。

AWSの最新技術の情報提供、最適化のアドバイスに期待

―将来のクラウド活用も含め、CloudCREWに期待することがあればお聞かせください。

陸田さま 今回、AWSの請求代行をCloudCREWに依頼しましたので、弊社のAWSアカウントの管理がCloudCREWに移行しました。AWSから次々と届く、新しいサービスや利用ソフトウエアのバージョンアップ、サポート切れなどの案内があるたびに、いろいろご提案をいただきたいと思っています。

高さま AWSアカウント管理をCloudCREWにお任せすることになりましたので、私が実施していた設定はCloudCREWの担当者も行えるようになりました。今後、運用業務で設定変更等が生じたら、ぜひ相談して一緒に対応できればと思います。

陸田さま さまざまな改善提案をいただいている話をしましたが、今後も積極的なアドバイスを期待したいです。現在の技術は将来的には陳腐化するでしょう。新しい技術に移し替えるといったリプレースプランを考えていかないといけません。そうした折々で、改めてご協力、ご提案、アドバイスをいただければと思っています。

AWSシステム構成図
AWS system configuration

主要なAWSプロダクト

  • Amazon API Gateway
  • Amazon EC2
  • Amazon RDS
  • Amazon Simple Storage Service (Amazon S3)
  • AWS Lambda
  • Amazon Dynamo DB
  • Amazon EventBridge

CloudCREWのご利用サービス
Related service

  • AWS監視・運用

    マネージクラウド for AWS

    主要クラウド資格認定者による運用設計をベースに、監視体制の立ち上げに最適なエントリー・パッケージから、よりハイレベルな可用性を実現するカスタマイズされたパッケージまでそろえて、お客さまの運用効率化を支援いたします。

  • 円建て請求書

    AWS請求代行

    初期費用&手数料0円で利用できるAWS請求代行(リセール)サービス「アセスメントクラウド」では、AWS利用料の値引き、円建て請求書払いなど、AWS導入メリットを高める特典を揃えています。

  • プレミアムサポート

    定常的に発生する運用作業や障害二次調査など、毎月一定時間の範囲でAWS監視・運用業務をおまかせいただけます。また、予防保守やコスト削減に寄与するシステム最適化など、AWS導入効果をさらに高めるご提案にも対応可です。