導入事例
AWS環境の安定稼働のために運用のプロに依頼。
パフォーマンスやセキュリティの改善に加えコスト削減を実現
~クラウド運用の支援で、新規サービスに注力できる体制へ~
Case study
ジャスネットコミュニケーションズ株式会社
- 業種
- 職業紹介業/広告業/学習支援業/専門サービス業
- 本社所在地
- 〒105-0004 【東京本社】東京都港区新橋四丁目1番1号 新虎通りCORE
- 公式サイト
- https://www.jusnet.co.jp/
- ソリューション
-
- 経理・会計分野におけるエージェントサービス
- 経理・会計分野における求人広告サービス
- 経理・会計分野におけるアウトソーシングサービス
- 経理・会計分野における教育、情報サービス
- 事業承継・M&A支援サービス
- 会計事務所紹介サービス
- 高度会計支援サービス
- AWS
- AWS請求代行
- マネージドクラウド for AWS
- AWS監視・運用
- セキュリティ
- 運用効率化
- コスト削減
ジャスネットコミュニケーションズ株式会社さまは、会計、税務、経理・財務分野の人材エージェンシー。日本最大級のネットワークを誇り、人材紹介や人材派遣事業にとどまらず、会計・経理分野のさまざまな事業を展開しています。事業の成長に伴い、それまでデータセンターのオンプレミス環境で運営していた自社サービスのWebサイトをクラウド環境に移設。安定したサービスを提供するため、AWS環境の監視・運用の外部委託を決断し、CloudCREW byGMO(以降、CloudCREW)へ依頼しました。クラウド移設を担当したシステム管理のキーパーソンに、CloudCREW選定の決め手や得られた効果についてお話を伺いました。
CloudCREWを評価した理由
Reason to value CloudCREW
- 24時間365日の監視運用
- 専門のSE(システムエンジニア)によるサポート
解決された課題
What CloudCREW resolved
- 運用と監視業務の支援により複数のWebサイトの安定稼働
- システム管理チームの心理的負担軽減
- AWS環境の最適化によるコスト削減
- 新規Webサービス企画への注力
インタビュー
Interview
インタビュイー紹介
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ジャスネットコミュニケーションズ株式会社
コーポレートコミュニケーション部
リーダー
松本 博希(まつもと ひろき)氏 - プログラマーとしてWebシステムの開発を担当して入社。その後、サービス開発に加え社内の基幹システムの管理や設計、開発、運用も担当。自社サービス基盤のAWS環境への移設を主導した。
※インタビュイーの所属、肩書などは取材当時のものです(2023年9月時点)。
事業の拡大にあわせ、データセンターからAWS環境へ移設
―ジャスネットコミュニケーションズさまの事業の特長をお教えください。
ジャスネットコミュニケーションズは公認会計士が創業した会社ということもあり、会計、税務、経理・財務分野を専門とした事業を展開してきました。転職支援・求人情報サイト「ジャスネットキャリア」、派遣の仕事情報サイト「ジャスネットスタッフ」を運営するほか、求人広告やアウトソーシング、会計事務所などのネットワークを活かした事業創出支援、動画講座などの教育、情報提供などのサービスがあり、何かあればジャスネットコミュニケーションズに頼りたい、相談したいと思っていただけるような複合的なサービスを提供しています。
人材サービスにおいては、人材を必要とする企業さまに対して最適な方をご紹介しています。また、会計、経理といった分野に携わる方々のキャリアをサポートし、「一生涯サポート」という理念のもと、会計、経理といった分野の求職者さまをできるかぎり長く、できれば一生涯サポートしながら、求職者さまが正しく能力を発揮することで、採用企業さまの価値創造に貢献することを目指します。
一般的な人材サービスだと一度転職を支援すればそれでいったん関係が途切れてしまいますが、「一生涯サポート」で長期的な支援を行います。
過去の事例になりますが、弊社の人材紹介で転職された方が結婚や出産などによって、職場を離れた場合でも、その後弊社で派遣スタッフとして、キャリアを再開できるといったサポートを行いました。
そういったこともあり、会計、経理の動画講座やオンラインセミナーなど教育事業も行っているというのが特長です。
―各種Webサイトなど、オンライン上のサービスの基盤にAWSを採用したのはいつ頃でしょうか。
AWSの利用は2022年からです。10年ほど前からデータセンターにサーバーを置いてWebサイトの運営をしていたのですが、複数サービスの提供や事業規模の拡大の中で、従来のサーバー環境では対応が難しくなると感じたことから、クラウドの柔軟性やスケーラビリティのメリットを活かす方針に切り替えました。
また、AWSを選んだのは、自身でいくつかのクラウドインフラを操作してみて1番AWSが使いやすかったことと、情報源が豊富にありすぐに理解を深めることができたからです。移行作業は2022年の秋から年末にかけて行いました。
移行の主な動機としては、将来のユーザー数の増加に伴うパフォーマンス不足への懸念、旧システムで利用していたライブラリ更新など、メンテナンスの手間などがありましたが、特に当時開発していた、ジャスネットキャリアの求職者さまや採用企業さま向けの「マイページ機能」が、古いサーバーのOS上で開発に問題があったため、クラウド移行で解決しようと思いました。
小さなチームの大きな課題をサポートする提案が決め手
―CloudCREWにAWS監視・運用を依頼する経緯を教えてください。
AWS環境への移行は私たちのチームだけでできたのですが、いくつかの課題が浮上していました。1つ目は、社内に安定的なクラウドインフラ運用に必要なノウハウが足りないことです。特に、監視方法やログのチェック方法などについての知識が不足していました。また、ジャスネットキャリアのマイページ機能のサービスが24時間365日の稼働を必要としており、この監視体制の確立が求められていました。私たちのチームは少数ですので、このようなタスクを対応するのは厳しいと考えました。
2つ目は、セキュリティ対策に関する懸念です。オンライン上でサービス提供をしているとさまざまなサイバー攻撃を受けるリスクがあります。それに日々対応していくノウハウや人的リソースも不足している状況でした。
そこで、2023年の2月頃、CloudCREW を含む3社に相談をしました。基本の要件は24時間365日の監視でしたが、CloudCREW の提案にはAWS認定資格をもったSEによるサポートを受けられるメニュー(※)がありました。「どんなことでもご相談ください」とお話しいただき、他社にはない頼もしい提案に魅力を感じて、依頼を決断しました。社内で決裁するプロセスにおいても「我々の困っている現場に1番フィットする」と承認を得られ、2023年4月から監視・運用の支援が始まっています。
※CloudCREWの専任のアカウントSEによるプレミアムサポートの詳細は こちら
SEサポートにより、安定稼働とランニングコスト低減を達成
―CloudCREWへの監視・運用の依頼はスムーズにいきましたか。
まずは、24時間365日の監視・運用のため、対象となるAWSリソースや連絡体制を確認しました。SEによるサポートについては、自分たちが困っていることをタスク一覧にして、ミーティングを実施しながら優先順位をつけ、対応にあたっている状況です。困ったときはSlackで自社のメンバーのように気軽に相談できるのでとっても助かります。Eメールでのサポートだとクイックに動けないときがあるので安心できますね。
また、その際に優先度が高かったタスクが、セキュリティ対策です。自社内にセキュリティのノウハウがそこまでなかったため、セキュリティ対策ができているかというチェックと、ロードバランサーやWAFなどの設定を行いました。
その後SEサポートの一環でコスト削減についての提案もいただき、ランニングコストを3割ほど減らすことができました。例えば、開発環境向けに使っているAmazon EC2インスタンスは、開発業務のない夜間には停止するのはどうかと提案いただき、稼働時間を削減してコストを抑制しました。また、長期利用が見込まれるインスタンスについては、一定期間以上の利用を予約することで割引価格が適用されるリザーブドインスタンスを適用したり、インスタンスに使用するプロセッサをコストパフォーマンスの高いAWS Gravitonに変更したりするなど、細かな調整のアドバイスをいただきました。
コストを抑える方法がいつくかあるのは知っていたのですが、懸念事項もあったので実行できませんでした。CloudCREWのSEからメリット・デメリットをご説明いただき、正しく理解して実施できたのはありがたいですね。
―CloudCREWの支援を受けることによって、松本さまのチームの心理的負担が解消されるなど、変化が訪れていますか。
過去には、システムに何かトラブルがあると通知が来るシステムを使っていました。しかし、それでも私たちのチームがサーバー障害の発生を気づかず、後から知ることもありました。事業部門が先に気づいて指摘を受けることもあり、監視・運用はかなりのプレッシャーとなっていたのです。また、私自身がインフラの立ち上げに関わっていたため、何かトラブルが起きるとサーバーにログインして状況を確認したり、ログをチェックしたりする必要がありました。これは月に数回発生しており、それなりの時間がかかっていました。
しかし、今はCloudCREWの支援を受けているため、事業部門とのトラブルに関するやりとりもなくなっています。これは大きな安心感で、心理的な負担はかなり減りました。私たちも新しい企画の考案や新規サービスの設計など、より専門的な部分に時間を割くことができるようになっています。
それから、以前はサーバーの負荷がかかってサービスを利用されるエンドユーザーの方から「Webサイトの動作が遅い」とご指摘をいただくこともあったのですが、現在は安定して動作しています。
監視・運用のみならず、新サービスの企画検討の相談も
―CloudCREWに対する評価や、今後期待することについてお聞かせください。
上層部からは、コスト削減に加えて、セキュリティ強化の対応をいただいたことに対する評価を得ています。人材サービス事業者として個人情報を扱っていますので、セキュリティのリスクは高いです。それを社内の人員を増強せずに実現していることを、経営陣は高く評価しています。
今後CloudCREWにお願いこととしては、普段の監視・運用だけでなく、AWSの他のサービスを使って新しいサービスを提供したいという事業部門からのリクエストの相談に乗ってもらいです。例えば、Amazon Personalize(機械学習を活用したパーソナライズの仕組み)を使ったサービスの企画・検討しており、その際にAWSサービスの仕組みを1から学ぶことが大変なため、ノウハウや調査などご協力いただけると、とても助かりますね。
―CloudCREWはどんな組織に向いているでしょうか。ITインフラ運用で困っている方へアドバイスをお願いします。
CloudCREW のSEサポートは、本当にもう1人のインフラメンバーが社内にいるような感覚で仕事できますので、システム部門の方はとても重宝するはずです。私たちのように、WebサービスやWebサイトをいくつも運用していて、AWSに移行したいけど専門家がいなくて困っている組織にはすごく助けになるのではないでしょうか。
AWSシステム構成図
AWS system configuration
AWSプロダクト
- Amazon EC2
- Application Load Balancer
- AWS WAF
- Amazon GuardDuty
- AWS Security hub
- Amazon CloudWatch
CloudCREWのご利用サービス
Related service
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マネージクラウド for AWS
主要クラウド資格認定者による運用設計をベースに、監視体制の立ち上げに最適なエントリー・パッケージから、よりハイレベルな可用性を実現するカスタマイズされたパッケージまでそろえて、お客さまの運用効率化を支援いたします。
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AWS請求代行
初期費用&手数料0円で利用できるAWS請求代行(リセール)サービス「AWS請求代行」では、AWS利用料の値引き、円建て請求書払いなど、AWS導入メリットを高める特典を揃えています。
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プレミアムサポート
定常的に発生する運用作業や障害二次調査など、毎月一定時間の範囲でAWS監視・運用業務をおまかせいただけます。また、予防保守やコスト削減に寄与するシステム最適化など、AWS導入効果をさらに高めるご提案にも対応可です。