導入事例

AWS Partner Advanced Tier Services

公開日:

オンプレミス環境からの移行でランニング費用を50%に。
AWS環境の運用に必要なサポートとは エンジニアからのサポートや過去の取り組み実績を評価。
長期的な視点から、マネージドサービスを選定

Case study


株式会社クラブネッツ

業種
ITサービス業
本社所在地
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-28-13
渋谷新南口ビル1F
公式サイト
https://www.clubnets.jp/
ソリューション
  • CNポイントシステムの開発・販売・運用とインフラ構築・運用業務
  • LINE公式アカウントの販売・運用業務
など
  • AWS移行
  • AWS監視・運用
  • マネージドクラウド for AWS

事業のミッションとして「デジタル社会を創造し、DX支援で世の中を便利に豊かに」を掲げ、お客さまの経営DXを支援するさまざまな事業を展開する株式会社クラブネッツさま。販促DXや業務DXなどの切り口でサービスを展開する同社では、これまでオンプレミス環境で構築していたサービスのクラウド化、および新規サービスにおけるクラウド環境の構築と運用保守に課題を感じ、この度はCloudCREWのマネージドクラウド for AWSをご契約いただきました。
今回の取り組みを担当いただいた皆さまに、CloudCREWのマネージドクラウド for AWSを導入いただいた背景と取り組みで得られた成果についてお聞きしました。

CloudCREWを評価した理由
Reason to value CloudCREW

  • オンプレミス環境の頃のランニング費用と比べても50%以下に抑えられる
  • 過去の取り組みで担当者との円滑なコミュニケーションがとれ、作業をスムーズに進められていたこと
  • 過去の取り組み実績で手厚いサポートがあり、信頼できるパートナーだと考えた

解決された課題
What CloudCREW resolved

  • オンプレミス機器の老朽化により管理の手間やコストが増していた
  • 24時間365日体制の運用保守は自社だけでは実現できなかった

インタビュー
Interview

インタビュイー紹介

株式会社クラブネッツ
事業開発本部

副本部長
信田 裕介(しだ ゆうすけ)氏
ITイノベーション部 次長
稲井 宏樹(いない ひろき)氏
ITイノベーション部 次長
瀬戸 朋征(せと ともゆき)氏
営業部門と管理部門を除く、すべての部門が集まる事業開発本部で、主に自社サービスの開発や一部請負案件の開発から運用、保守を担っている。

インタビュイーの所属、肩書などは取材当時のものです(2024年11月時点)。

オンプレミス環境の管理に課題。運用保守のために深夜の出張も発生していた

―クラウド活用のメリットについて、どのように考えていますか。

稲井さまオンプレミス環境に比べ、初期費用が圧倒的に安いというメリットがあります。また、今回の取り組みで導入したクラウド環境を幅広くAWSが管理する、いわゆるフルマネージドサービスもあります。このサービスを活用すれば、構築後の保守や運用の手間も大幅に削減することも可能です。

そして、セキュリティについてもオンプレミス環境とは違い、常に最新の状態にアップデートしやすいおかげでセキュリティ対策の手間とコストを大幅に削減できることもポイントでした。

―クラウド活用にあたって、どのような課題を抱えていたのでしょうか。

信田さま一番の課題は管理面です。これまでCNポイントのサービスは、データセンターに置かれているオンプレミス機器で構成されたネットワーク環境上に構築していました。そのため、何かトラブルやエラーが起きるたびに関西の現地まで出張し、調査し、必要な対策をしなければならないという実態がありました。また、深夜でも出張対応しなければならなかったことも辛かったですね。

さらに深刻だったのがオンプレミス機器の老朽化です。一部の機器だけは購入時より年単位で保守契約を結んでいたのですが、保守契約外の機器については私たち自身でメンテナンスせねばならず、なんとか延命処理をしようにも部品が調達できない、もしくは調達には高額なコストがかかるといった問題が浮上しました。

瀬戸さま主に壊れやすい部品はハードディスクです。冗長化構成にはしておりますが、片方が故障してしまうと新しい部品が見つかるまで1つのハードディスクで運用することになり、予断を許さない状態となります。今回、オンプレミス機器の保守期限を迎えたことでクラウド活用に踏み切りました。

過去の取り組みの実績から、AWSとマネージドクラウド for AWSを選定

―クラウドコンピューティングサービスにAWSを選定した理由をお聞かせください。

信田さま一通りのサービスと比較し、決定的な差はないように感じました。それでもAWSを選定したのは、世界的にもシェアが高いAWSであるため信頼できること、ノウハウや解決策がドキュメントとして多く残されていること、社内の別プロジェクトでAWSを活用した開発実績があり、最低限のノウハウを持っていたことが、AWS選定の決め手でした。

―AWS マネージドサービスに弊社のマネージドクラウド for AWSを選定した理由をお聞かせください。

稲井さま4、5社のサービスについて費用面と実績の観点から比較検討しました。まず費用についてはランニング費用の部分です。AWSと同様、マネージドクラウドはずっと契約を続けていくものですので、短期的な費用ではなく、長期的な目線で考えてどれだけランニング費用を抑えられるかが重要でした。GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社(以下、GMO-GSHD社)のマネージドクラウドの場合、オンプレミス環境と比べてランニングコストを大きく抑えられることが分かりました。

信田さま他社の運用・保守サービスと比べても、GMO-GSHD社のマネージドクラウドは大きく費用感は変わりませんでした。ただ、過去に何度かGMO-GSHD社とお取り組みさせていただいたことがありました。そのときの実績やスムーズにコミュニケーションができていた経験から、信頼できるパートナーだと考えています。過去の取り組みでも弊社の要望に対して柔軟に対応いただいたことも、今回のお取り組みに繋がりました。

担当エンジニアからのサポートに納得感。 GitHubを利用したAmazon ECSへのCI・CDなど、AWS構築以外のサポートも

―CloudCREWのマネージドクラウド for AWSのご活用はどのように進行しましたか。

信田さま今回の取り組みでクラウド化したのは以下のサービスです。

  • CoNnect Board:WEB明細、遠隔督促WEB決済で郵送コストや労力を大幅カットするガス・エネルギー業界専門の経営DXサービス
  • CNポイント:飲食店・物販店・サービス店など、様々な業種業態のCN加盟店の利用を中心に、色々なシーンで貯まって使える共通ポイント

稲井さま最初にクラウド化がスタートしたサービスはCoNnect Boardで、2020年頃からクラウド環境への移行がスタートし、2021年9月にリリースされました。AWS上でのアプリケーション開発は初めてのことでしたので、GMO-GSHD社のエンジニアの方にアドバイスをいただきながら構築したことをよく覚えています。

エンジニアの方とはプロジェクト進捗管理ツールを使用してやり取りさせていただき、接続エラーやトラブルが起きるたびにしっかり調査していただきました。調査内容を報告いただくときは根拠となる資料も提示いただき、納得感があるサポートだったと思います。

―CNポイントのクラウド移行はどのように進行しましたか。

稲井さまAWS環境の構築は2022年1月に完了し、翌年7月にサービスをリリースしています。CNポイントのクラウド化の取り組みではインフラの構成自体を3段階に分け、必要最低限のインフラ、テスト環境、そして必要な機能を揃えた環境をそれぞれ構築しています。

また、Amazon ECSも今回初めて着手しており、技術面でもGMO-GSHD社のエンジニアの方からアドバイスをいただきました。

オンプレミス環境からの移行でランニング費用を50%に。毎月5時間の相談で悩みを解消

―今回のお取り組みで得られた成果をお聞かせください。

稲井さまCoNnect Boardは今回ゼロからクラウドを構築し、CNポイントはオンプレミス環境からクラウドへリプレイスしました。どちらの環境も基本的には安定して運用できています。特にCNポイントに関しては、オンプレミス環境の頃のランニング費用と比べても50%以下に抑えられています。

現在、技術支援サービスを受けられるプレミアムサポートを契約しています。具体的には月に5時間ほどGMO-GSHD社のエンジニアの方に相談させていただいており、技術面や運用面で気になることに対してAWSのベストプラクティスに沿った回答をいただき、非常に助かっています。たとえばAWS側から届く英語の通知やお知らせ内容について解説いただいたこともあります。

また、安定した運用フェーズ後もセキュリティに関する提案をしていただき、Security HubやGuardDutyについても追加設定していただきました。昨今ますますインフラエンジニアの採用が難しくなっていく状況で、GMO-GSHD社のエンジニアの方の知見をお借りできるのは大きなメリットだと捉えています。

―取り組み以前に抱えていた課題は無事に解決できましたか。

稲井さまオンプレミス環境の頃は、ネットワーク接続が突然切れたり、障害が発生したりと、なかなか安定しない運用保守にずっと不満を抱えていました。しかしクラウド環境、AWS環境に移行してからは以前のような障害が起きたことはありません。安心して業務に取り組めています。もちろん、以前のような出張コストは発生していません。

業界NO.1のDXプラットフォームの実現に取り組んでいきたい

―今後の展望をお聞かせください。

信田さま弊社が掲げる「経営をDXする」というビジョンのもと、業界NO.1のDXプラットフォームの実現に取り組んでいきたいと思います。DXプラットフォームを下支えするインフラ環境は引き続き重要な存在であり、今後もAWSを活用した安定運用を継続していければと思います。

―今回ご活用いただいたマネージドクラウド for AWSは、どのような企業におすすめできるでしょうか。

信田さま以前よりもAWSのノウハウが広く共有されるようになり、「簡単だ」というイメージを持たれている方も少なくないと思います。しかしAWSにはサービスとしての“奥行き”があり、初めて着手するには高いハードルがあります。特に事業規模が大きい企業になればなるほど、そのハードルは高くなるはずです。

そうした企業にこそ、GMO-GSHD社のマネージドクラウド for AWSはおすすめできると思います。専門のエンジニアの方がいるので安心してお任せできるので、弊社と近しい課題を感じている企業はぜひ一度ご相談してみてはいかがでしょうか。

AWSシステム構成図
AWS system configuration

飲食店・物販店・サービス店など、様々な業種業態のCN加盟店の利用を中心に、様々なシーンで貯まって使える共通ポイントのシステム構成図

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